カンボジアで子ども達の命をすくう看護師、アフリカで病院の無いところに自費で病院を建て医療を提供する医師、学校の無いところに学校を作る先生。世界には多くの日本人が活躍しています。
私はそういう日本人をもっともっと増やしたいと思っています。
日本の子ども達は世界中に行く「経済力と権利」=自由を持っています。自由と責任はセットだと私は思っています。世界中の人が平等に食べ物を分け合うと、1日に食べられる量は一人あたりお味噌汁1杯くらいだとあるTV番組で聞きました。
ということは、それ以上食べているということは、誰かの分を余分にいただいているということになります。もちろんそれがいけないというわけではなく、そういう自由をいただいているならば、果たすべき責任もあるのではないかと私は思うのです。
もし日本の子ども達が、自分の持てる自由に気づき、そしてそこにある責任を自覚し、世界にその責任を果たしに行くことが出来たなら、世界は変えられると本気で思っています。その根拠を下記に書きます。
世界は国が集まって出来ています。国は地域が集まって出来ています。日本なら都道府県です。都道府県は更に市町村が集まってできていて、市町村はさらに何丁目が集まってできていて、そこには家庭が集まってできていて、家庭は人が集まって出来ています。人が居ない島だけでは国にはなりません。ということは、世界の最小単位は人であり、世界は人で出来ているということがいえます。
では人は何で出来ているかというと「出会い」で出来ています。狼に育てられたインドのアマラとカマラという少女は狼になってしまいました。ということは、人は人として生まれるから人になるのではなく、人に育てられるから=人と出会うから、人は人になれるということです。
人は出会いで出来ているといっても過言ではありません。
世界は人が集まって出来ていて、人は出会いで出来ているならば、出会いを変えれば、世界は変えられるということに成ります。
ヘレンケラーがサリバン先生に出会わなければ世界の福祉制度を変えることは出来なかったと言っています。
やはり出会いが変われば歴史も変わる。世界が変わるということです。
人と出会うということは、相手の人生を創り、その先の社会、世界、歴史を創っているということです。
私たち大人が、子ども達とどういう出会いを創るかによって、世界の未来、歴史は変わるということです。
もっと言えば、私たちが出会いを変えれば、世界は変えられるということは、逆を言えば、私たち大人が今のようなマイナスの出会いを続けていたり、更にマイナスの出会いを創っていけば、この世界はますます悲しい事件が増え続け、不本意な未来になってしまうということです。
だからこそ、私たち大人は、子ども達との出会いを通して世界の未来、人類の歴史を創っているという自覚と責任を持ってより良い出会いを創っていく役割があると私は思います。
ともにその役割を果たしてまいりましょう。
佐藤 広康(さとう ひろやす)
有限会社エイチピーティー 代表取締役
著書『子どもと部下の
「諦めない力」を育てるコーチング』
・1976年 生まれ
・1998年 コーチングアカデミー名古屋校設立
・2005年 コーチングアカデミー東京校設立
・コーチングアカデミーは現在、名古屋校・
浜松校・長野県内校・東京校・
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